クリエーター図トーク

1)展示作家との会談、作品制作コラボレーションを基軸に作り上げる映像配信とクリエーターの制作現場を訪れての取材。クリエーターはリレー形式でつなぎ、輪を広めていく。

2)クリエーターをスタジオにお招きしてのライブ配信・ゲストとのライブチャットも可能。

クリエーター図トーク Vol.006---01-02-03-- 番組提供・株式会社ワコム

[写真家]●後藤元洋(ごとう もとひろ・げんよう)

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1958年横浜生まれ。

自身の身体を使った写真表現を行う写真家。 東京綜合写真専門学校講師。 経歴-1958神奈川県生まれ、 1985東京綜合写真専門学校研究科卒業、 1989年 自主ギャラリーPAX Gallery設立に参加。1989年FROG(Film ROund Gallery)設立に参加。
1985年PAX Galleryで「とにカクやぁーだもんね!」個展から始まり、ほぼ毎年開催される個展や数多くのグループ展に積極的に参加している。

●写真家「後藤元洋」さんのロケ取材
取材の話ーーー2009年4月16日ハレ
クリエーター図トーク」第四弾で紹介させていただいた蝋彫刻師「杉本英輝」氏からのバトンで写真家「後藤元洋」さんの取材に行ってきました。後藤さんは自身の身体を使った写真表現を行う方で、1985年PAX Galleryで「とにカクやぁーだもんね!」個展から始まり、ほぼ毎年開催される個展や数多くのグループ展に積極的に参加しています。中でも「ちくわ」をくわえたセルフポートレートシリーズが印象的です。

 

今回は作品制作の現場を取材しようと野外ロケに挑みました。待ち合わせは横浜桜木町駅午前11時。いつもの事ですが、取材相手の事はほとんど調べもせず行き当たりばったりで、作品を見てどんな人物なのかを想像しながら毎回その時を迎えるのが楽しみです。その無計画さの中に、ライブ感のある面白い取材が出来るのではないかと考えていました。しかし、出会ったとたん後藤さんからは「何か行き違いがあるような気がするので、はじめに少しお話をしませんか」と切り出されてしまいました。

 

「事前に桜木町そばにあるのスーパーマーケットを調べておいて下さい」と言われていた私は「では、まずスーパーマーケットに向かいながら話しましょう」と、桜木町から南西に十分ほど歩いた所にある日ノ出町駅前にある大手スーパーへ向かいます。歩きはじめてすぐに、後藤さんから「スーパーでは撮影許可を取ってありますか」と訪ねられました。私はマーケットに入る姿と、出てくる姿を押さえ、あとは撮影現場をじっくり取材しようと勝手に考えていたのです。

 

しかし後藤さんの作品に対する考えを聞いてみると、撮影された作品は結果としてフィルム上に残るが、作品としては「ちくわ」を購入する所から始まり、購入した「ちくわ」に導かれ撮影場所を決めて行く。と言うコンセプトワークであるという事を知らされました。それは「ちくわ」を購入する事自体から映像に納めなくては意味が無い、ということです。スーパーで店内撮影の許可を得られてからがスタートになるのです。私は大きな間違いを犯していた事に気がつきました。

 

たどり着いた日ノ出町のスーパーマーケットはスペース的には小規模ですが、大手チェーンのマーケットです。早速「ちくわ」のある場所を確認し、店内撮影の許可を得に事務室に出向きました。事務室のドアをノックしてしばらく待ち、中からドアを開けてくれた男性に撮影許可を申し入れます。申し入れには「撮影許可ねぇ〜」「本社に問い合わせしてありますか?」と言う答えが帰ってきました。本社からの指示がないと無理だというお話です。現時点で本社に問い合わせする事も無理だとの答えでした。規模の大きすぎる店の撮影はかなり難しそうだと、私の準備不足を実感しました。

 

後藤さんは子供の頃からスーパーマーケットが大好きで、その後ポップアートの奇才、アンディーウォーホルからも大きく影響を受け、個人商店に毛が生えたような所ではなく、何でも揃う大規模なスーパーマーケットが良いと言う事なのです。「選択肢が大手しかない事は、かなり条件的に厳しくなって来たぞ」とは思いましたが、私は何故かどうにかなるだろうと楽観的に考えていました。私の行動はいつも運にも天候にも恵まれています。

しかし、桜木町駅近辺にはスーパーマーケットが本当に少ないのです。次は調べておいた小さなマーケットに行ってみたのですが、店舗自体が見つからず、しかたがないので大きめなスーパーマーケットがある関内まで徒歩で行きますかと伺うと。重い写真器材を担いだ後藤さんは「仕事では何時もそうですから」と、満面の笑みで返してくれました。その御徒(おかち)の間、様々な話を聞く事になります。

 

関内には駅前ビルCERTEに「食品館あおば」があります、次はここにアタックです。駅前ビルの地下にあるのですが、ビル地下のフロアー全体が売り場で、売り場面積はかなり広い所です。店内に入るとPOPからビッグ・ライズという会社のチェーン店だと言う事も分かりました。商品の多さは後藤さん好みの雰囲気ですが、チェーン店となると店内撮影許諾には時間がかかりそうです。

 

「食品館あおば」の事務室には、気むずかしそうな表情の小柄な女性が一人座っていました。その女性に撮影許可を求めると事務室から外に出され「ここでちょっと待って下さい」と言いながら一人で店内に入っていきます。ここは商品が出し入れされる場所で様々な店員が出入りしています。店員は物の怪にでも憑かれたような忙しいせわしない動きを見せる中、異質な我々二人はその空間にぽつんと取り残され、たたずみます。後藤さんは「ちょっと難しそうですね、もし駄目なら方向転換を考えます」と話してきたのですが、その時点でも私はまだまだ楽観視です。

 

数分後、全く決裁権を持っているとは感じられない中年男性があらわれ「なんですか?」と問いかけてきました。名刺を差し出し、作品を制作するために店内撮影の許可を得たいと言う事を話すと「はぁ?」と良いながら、黙って一人奥へ入って行ってしまうのです。あれれ、、、、、。

 

02--へ、つづく

 

Vol.006-01
前半・02へ続く

後藤氏ZAIMでの作品
後藤元洋
hen
inu
<suzume
washi
作家:Artist HAL_  http://hal-i.com/
----アーティスト----

キャラクター制作・デザイン・グラフィックアートを扱い、特にペ イントアートには定評がありペンタブレットの株式会社WACOMで も紹介され、 Painterで有名なカナダCOREL株式会社サイトでは Painter Masterとして登録されています。

※フリーランス、aiD'en会員、Digital Image 会員、デジタルハリウッド講師、韓国KIDP客員教授

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